転換時のトラブル防止に役立つPCDJスイッチャー作ったよ
実際に現場でDVSコントロールしようと思うと、機材のケーブルを抜き差ししないといけなくなるんですね。
通常は、
CDJ等→ミキサー
になっているのを
CDJ等→オーディオIFのIN→オーディオIFのOUT→ミキサー
っていう風に差し替える必要があり。
これを転換の間にやれっていうのかなり厳しいです。それならCDでやるわってなります。
そもそもイベント中にミキサーの後ろいじるの怖いから極力やりたくない。
普通のPCDJでも不安なのに。
そこで、なんか対策ないのかなーと思って調べてると、こんなのがあるんですね。
PDS-1s PCDJ SWITCHER
事前にケーブル接続しておいて、スイッチャーで切り替えるだけ!素晴らしい。
これがあれば、DVSじゃなくてもMIDIコン使ったPCDJでも事故が減らせそう。
けど結構良い値段するから躊躇してたんですが、調べてみると自作されてる方が。
PCDJが多い場合の必需品!PCDJスイッチャーを作ってみたよ〜
思ったより簡単な構造だった!
記事を見た感じ俺でも出来そうな気がしたので真似して作ってみました。
ちょろっとアレンジしたけどほぼそのままです。
この記事を見てなかったら作る発想もなかったと思います。ありがとうございます。
他にもこの辺りを参考にしました。
オーディオラインセレクターの製作
オーディオセレクター作ってみた。
珍しく長いので目次
準備 そんなわけで、まずはどういう仕様にしたいか考えるところから。
仕様を考える
- VinylとCDの切り替えは出来るようにしたい
- プレイヤーの音をそのままスルーできるように
- 接続するPCDJの数は2ch分に
- 個人的にトグルスイッチが使いたい(重要)
というよく分からん理由で俺仕様が決まりました。
自分で作るから好き勝手できていいですね。
PDS-1sから変更点はこれくらい。
- Vinyl/CD切り替えをスライドスイッチからトグルスイッチに
- 接続するPCDJの数は2つ
- ロータリースイッチでPCDJ2台/スルーを選択できるように
回路図の作成
そんなわけで、これに合うように回路図を考えました。必死に考えたのがこれ。
回路図。
実体配線図。
迷路。
必要な部品を探す
回路図が出来上がったので、必要な部品を探してみる。参考にしたブログに倣って、ほぼ同じ部品を購入しました。
ついでに、半田ごてとか必要なものも購入。
- トグルスイッチ(4回路2接点)2個
- ロータリースイッチ(4回路3接点)2個
- ロータリースイッチのツマミ2個
- ピンジャックパネル用(赤)16個
- ピンジャックパネル用(白)16個
- MB型アルミケース MB-12
- 耐熱絶縁ビニル電線2m×6色袋入
- WICKハンダ吸取線
- 白光 ダイヤル式温度制御はんだこて FX600
- 白光(HAKKO) こて台 633-01
- 白光 コテカバー No.605M
- 100gリール巻電子工作用ハンダ 1.0φ
- ELPA スズメッキ線 φ0.6mm HK-SM06H
- エンジニア テーパーリーマー TR-01
半田ごてとか工具は今後も使うし、その辺含めてもPDS-1買うより安いので良し。
配置図の作成
配置図を印刷したクリアシートをアルミケースに貼り付けます。印刷用の配置図は、フライヤー作ったりするのに使ってる Paint.NET を使用。
図を作るために、綺麗に配置する方法ないかなーと探してたら方眼紙がいい感じでした。
方眼紙ネット
ここから方眼紙をDLして、背面に方眼紙画像を置いて部品配置を考えました。
四苦八苦しながら完成したものがこちら。
どうせ印刷するんだし、DSAのステッカーの画像も背景にしてみました。
実際に作ってみる
準備できたのでいざ工作。部品配置図の貼り付け
まずは配置図を印刷したクリアシートをアルミケースに貼り付け。貼り付けたところ。
イラストのお陰でずいぶんそれっぽい感じ。
穴開け作業
ポンチを打って電動ドリルで穴開け。部品が通るまで穴をリーマーで拡張。
穴多すぎ。翌日筋肉痛になりました。
ヤスリでバリ取り。
この時点で仮止めしてみたら、ロータリースイッチの固定穴の場所が(配置図の時点で)ズレてて合わず、ヤスリで無理やり広げました。
そのせいでスイッチを固定しても、回すと若干スイッチ本体が動いてしまうように。不覚。
部品取り付け、ハンダ付け
ピンジャックを取り付け。裏はこんな感じ。
ロータリースイッチは取り付け前にハンダ付け。
タコ足。
スイッチ類も取り付けて、あとは頑張って配線図通りにハンダ付けしていきます。
ハンダ付け終了。
テスターで導通チェックしてすべて問題ないことを確認。
ケースをネジ止めして完成!
工作欲を満たせました
無事に配線ミスもなく完成!今後、rekordboxが使えない現場とか、PCDJが多いパーティではこれを使ってみる予定です。
今のところ、ありがたいことにPRO DJ LINK使える機材ばかりでDJできてるので、実戦投入はいつになるかわかりませんが。
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